過去の上演作品[2011-]
過去の上演作品[2011-]
ALL UNDER THE WORLD
ALL UNDER THE WORLD 地球は沈没した
構成・演出◯リアン・イングルスルード 坂手洋二
演出補◯相澤明子
オリジナル・テキスト◯坂手洋二
<東 京> 2012年3月19日(月)〜26日(月) 笹塚ファクトリー
12/03/19
気づいてると思ってた。この世界、とっくの昔に海の底。
ウォーターワールド
波に消えた国境、地上なき世界。
がらくたとたましいの区別はない。
星からの指令はあなたの記憶。
風の日も、水の日も、土の日も、火の日も。
エンドゲームは、もうはじまっている。
プラネタリティ
惑星思考の、さらなる未来を見つめる。
ミニマルミュージックの理論を演劇に導入する試み。
『白鯨』から10年、リアン・イングルスルード+燐光群の新たな航海、ボン・ボヤージュ。
<CAST>
円城寺あや 宮島健 Benjamin Beardsley
中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和
杉山英之 松岡洋子 樋尾麻衣子 桐畑理佳
安仁屋美峰 西川大輔 鈴木陽介 武山尚史
横山展子 加藤道子 福田陽子 田中結佳
声の出演 : 大西孝洋 宮島千栄
<STAFF>
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
音響操作○鈴木三枝子(ステージオフィス)
舞台監督○高橋淳一
美術○じょん万次郎
歌唱指導○小峰公子(zabadak)
演出助手○清水弥生
文芸助手○久保志乃ぶ
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 オフィスコットーネ
ジョエル・イングルスルード
荒井優 飯塚亜弓 小林千紘 合地春菜
鈴木香里 須山扶美子 戸塚治虫
制作○古元道広 近藤順子
Company Staff○橋本浩明 根兵さやか
内海常葉 秋葉ヨリエ
■当日配布パンフレットより■
人生は、いともたやすく一変してしまう。私たちの営みを支えるシステムは、あまりにもか細く、もろい。地震、津波、ハリケーン、原子力発電所の事故……、ひとたび危機に直面すれば、元通りの暮らしには戻れない。私たちは、たとえば地球の温暖化についても、意識の片隅に置きながら、無視してきた。踏みしめる大地、思いきり吸い込む空気、潤してくれる水が、いつまでもあると思い続けてきた。
家やアパートの一室が「自分の場所」だろうか。村、街、大都会、見渡せる地平線の限りが「あなたの世界」だろうか。「惑星」の住人であると意識を広げただけでも足りない。私たちは茫漠とした宇宙空間を漂っている。突き放され、生存の困難な場所。だから私たちは、避けがたい現実を見ないですませようと、壁を作る。イデオロギー、規則、神話を作る。しかし歴史を振り返れば、そうした試みはとっくに経験ずみだったと知ることになる。
信ずるべきものすべてが失われたとき、真に大切なものとは?
ただ生きていたいか? その先を知りたくないのか?
今を生きていられれば、それでいいのか?
リアン・イングルスルード
(翻訳協力○坂手洋二)
How easy would it be for our lives to be completely transformed? How delicate are the systems on which we base most of our behavior? We are all, one earthquake, tsunami, nuclear accident or hurricane away from a very different life. Meanwhile we ignore global warming and act as if the ground we walk on will always be there. That the air we breath and water we drink will always be available.
We do not live in houses or apartments, in cities, towns or countries, regions or hemispheres. We do not even live on planets. We seem to live in a universe of some sort, the vast majority of which appears to be completely hostile, or at least indifferent to our survival. We build walls and ideologies and rules and myths to distract ourselves from the actual nature of our situation. But history and simple observation is full of examples of how unreliable these things are.
What is really important when we’ve lost everything we’ve been told to value?
Do we want to live, or just survive?
Is life itself really enough?
Leon Ingulsrud
[ リアン・イングルスルード Leon Ingulsrud ] 俳優・演出家・教師。7年間劇団SCOTに在籍後、コロンビア大学で演出を学び、アン・ボガートとSITI Companyの創設に協力した。ジュリアード・スクール、ダブリン・トリニティ・カレッジ、ニューヨーク市立大学、フォーダム大学、バード大学、コロンビア大学、ルイジアナ州立大学、ナロッパ大学、ニュースクールなど、多くの国・地域で演劇を教えている。また、スワインパレス劇場の芸術助監督も務めた。第三エロチカ『マクベスという名の男』、新宿梁山泊『少女都市からの呼び声』、白石加代子『百物語』などのアメリカ公演の翻訳、同時通訳を担当している。燐光群との交流は、'98年『神々の国の首都』アメリカ・ツアーでの翻訳・通訳、'99年坂手洋二がニューヨークで演出した『くじらの墓標』英語版リーディングの翻訳、'01年『白鯨 Moby Dick』演出以来、今回が10年ぶりの共同作業となる。坂手洋二作『みみず』英語版のスワインパレス劇場でのリーディングも演出している。