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1997年、深津篤史は燐光群のアトリエである梅ヶ丘BOXにて、中国のノーベル文学賞作家・高行健作『逃亡』を演出(龍の会)。これが深津の東京デビューであり、他者の戯曲の演出に取り組む初めての体験であった。その直後、坂手洋二は「劇作家協会新人戯曲賞」の二次審査で深津作『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』に出会い、「こんなけったいなもの書く奴だったんか!」とぼやきつつ、強く推す。

1998年、深津は燐光群アトリエ公演『ロウチ氏の死と復活』(トマス・キルロイ作)のチラシを見て、山田賢一によるイラストに惚れ込む。橋渡しされ、以後、山田が桃園会・深津作品の宣材のイラストを描くようになる。

1999年、燐光群主催による梅ヶ丘BOX「ウィークエンド・ワークショップ」講師を、深津が務める。

2004年、開館した精華小劇場の[オープニング事業]を、桃園会『熱帯夜/うちやまつり』と燐光群『ときはなたれて』の連続公演で飾る。

2006年、桃園会の江口恵美が、燐光群『スタッフ・ハプンズ』『チェックポイント黒点島』に出演。

                                                                         (文中敬称略)

杉山英之 東谷英人 荻野貴継 橘麦 高野ゆらこ

武山尚史 山村秀勝 宗像祥子 田中結佳

和田光沙 高木愛香 中瀬良衣

7/7・9・11・13・15夜・17・19:武山尚史

7/6・8・10・12・14・15昼・16・18: 山村秀勝


2017年7月6日(木)~ 19日(水)下北沢ザ・スズナリ

P(プレビュー) 7月6日(木)・7日(金)→受付終了しました。

全席自由・一律2,500円・人数限定・劇団予約のみ扱い。


受付開始○開演の40分前 開場○開演の20分前

開演直前・直後は(一時的に)ご入場を制限させて頂く場合がございます。

未就学児のご入場はご遠慮下さい。

【全席指定】 


◆スペシャル・リーディングあり 9日(日)・11日(火)・16日(日)

一般前売4,000円 ペア前売7,400円 当日4,300円

  

◆スペシャル・リーディングなしの回

一般前売3,500円 ペア前売6,400円 当日3,800円

  

◆U-25(25歳以下)/大学・専門学校生前売2,000円 高校生以下前売1,000円

※スペシャル・リーディングのある回を含む全ステージ共通料金・当日は+500円・当日受付にて要証明書提示

【前売扱所】


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照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)  

音響○島猛(ステージオフィス)

舞台監督○森下紀彦

美術○じょん万次郎

衣裳○小林巨和

演出助手○村野玲子

文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ

衣裳協力○ぴんくぱんだー・卯月

イラスト○山田賢一

宣伝意匠○高崎勝也

舞台収録・写真撮影○姫田蘭

制作○古元道広 近藤順子

協力○桃園会 DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン e-factory 

プロダクション・タンク 

Company Staff○中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 

樋尾麻衣子 秋定史枝 桐畑理佳 番匠郁 鈴木菜子 福田陽子 鈴木陽介 

西川大輔 宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ 脇園ひろ美

主催○有限会社グッドフェローズ


文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業) 

【開演時間】

8日(土)14:00 【 R ショート・リーディング『四季一会 春の章・夏の章』 約25分

都築香弥子 秋定史枝 荻野貴継 山村秀勝 中瀬良衣


9日(日)14:00 【 S スペシャル・リーディング『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』アダルト・バージョン 約60分

円城寺あや 都築香弥子 大島葉子 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和  樋尾麻衣子 山村秀勝 和田光沙 中瀬良衣


10日(月)19:00 【 T アフタートーク

土田英生(劇作家・演出家 MONO代表)・小堀純(編集者)+坂手洋二(劇作家・演出家 燐光群主宰)


11日(火)14:00 【 S スペシャル・リーディング『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』アダルト・バージョン 約60分

円城寺あや 都築香弥子 大島葉子 小野寺ずる 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和  山村秀勝 和田光沙 中瀬良衣


12日(水)19:00 【 R ショート・リーディング 『カラカラ 改訂版』 約20分

鴨川てんし 円城寺あや 大島葉子 小野寺ずる 中山マリ 猪熊恒和 荻野貴継


13日(木)19:00 【 T アフタートーク

宮田慶子(演出家 新国立劇場演劇芸術監督)+坂手洋二(劇作家・演出家 燐光群主宰)


14日(金)19:00 【 R ショート・リーディング『月灯の瞬き』 約25分

都築香弥子 円城寺あや 鴨川てんし 猪熊恒和 和田光沙


15日(土)14:00 【 R ショート・リーディング『夜毎の鳩』 約35分

円城寺あや 都築香弥子 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和


15日(土)19:00 【 R ショート・リーディング『四季一会 秋の章・冬の章』 約25分

HiRO 小野寺ずる 秋定史枝 高野ゆらこ 武山尚史


16(日)14:00 【 S スペシャル・リーディング『湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)』アダルト・バージョン 約60分

円城寺あや 都築香弥子 大島葉子 小野寺ずる 中山マリ 鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 武山尚史 和田光沙 中瀬良衣



■ ショート・リーディングとアフタートークは、別の回をご覧になる方でも、そのチケットをお持ちか、予約されていれば、ご入場頂けます。

■ スペシャル・リーディングも、同条件でさらに500円を当日劇場でお支払い頂ければ、ご覧頂けます。

湾岸線浜浦駅高架下4:00A.M.(土、日除ク)

○深津篤史 演出○坂手洋二

【深津篤史】

桃園会を主宰。関西演劇の耽美・不条理派の中軸を担う劇作家・演出家として活躍。『うちやまつり』で第42回岸田國士戯曲賞を受賞、『動員挿話』等で読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞するなど高い評価を得ながら、2014年に46歳で亡くなる。


【深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編~】 (右のバナーからお入り下さい)

2016年9月から2018年3月まで、10を越える団体により、深津戯曲を上演するフェスティバル。関西を中心に開催される。燐光群は本作によって、東京から唯一、参加する。


【深津篤史コレクション(戯曲集)】 http://fukatsu-collection.info

全3巻・1300ページに及ぶ待望の作品集。代表作、戯曲賞受賞作から小品、掌編集、外部書き下ろし作品、遺作など厳選した20作品を収録。また、識者による寄稿や鼎談、深津が書いた多くの文章や詳細な年譜なども収め、深津篤史の才能に触れる決定版。

下北沢ザ・スズナリ

世田谷区北沢1-45-15 03-3469-0511

小田急線・京王井の頭線 下北沢駅 南口徒歩7分

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【終演後の特別企画! 氏名は出演者それぞれの回で、終演後にそのままご覧頂けます。リーディング前に若干の休憩あり。

 

ご予約・お問合せ燐光群/(有)グッドフェローズ

◇ 03-3426-6294

ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp


①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。

② 当日、開演の15分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。

■■開演の10分前までにご精算頂けない場合は、あらかじめご用意したお席にご案内できない場合がございます。

■■※キャンセル・日時変更はできません。

本編の上演時間は、1時間25分を予定しております。

全公演を無事に終了いたしました。ご来場のお客様、ご関係の方々、誠にありがとうございました!

夜明け前。工業地域を臨む町。

アイドルの名前で呼びあう10名の男女。

その性と生のゆらめき。

深津篤史の心の深淵を繙く、幻の青春群像。

燐光群 × 桃園会、運命の出会いから、20年。

坂手洋二演出による深津ワールドの新展開。

深津が亡くなって7月末で丸三年。昨年から深津演劇祭と銘打って、ゆかりの劇団による深津作品の上演が続いています。東京からは坂手洋二氏率いる燐光群が手を挙げて下さいました。

この作品の初演は1997年3月。1994年に始まったOMS戯曲賞の最終候補に連続して残ったことで注目され、劇作家としての深津に外部からの依頼が増えだした頃。実はこの作品は他所への書き下ろしなので、わたしは初演時のいきさつを詳しく知りません。

そこで、深津は坂手さんとの関係を何か書き残してないかと昨年出版された深津篤史コレクションをめくっていたら……見つけました!アイプレスvol.7のインタビューで「あなたにとって気になる劇作家やアーティストは誰ですか?」という質問に「好きなのは北村想と坂手洋二」と答えているのを!

偶然見つけたこの一言ですが、このインタビューは『湾岸線〜』の書かれた1997年、『うちやまつり』で岸田戯曲賞を受賞する前年に掲載されています。桃園会は1992年に京都で旗揚げし1995年には念願の扇町ミュージアムスクエアや伊丹アイホールでの公演を行い定期化していくことができました。関西での目標を達成した深津は、次に目指す劇団活動の理想の一つとして燐光群を念頭に置いていたのではないでしょうか。自分が力をつけて賞を獲り劇団員と一緒に劇団を大きくしていく、そんなことを考えていたに違いありません。

深津は坂手作品の力強さや社会に対する鋭い視線、俳優の方たちの力量、ツアーを敢行する制作力など、先輩劇団として強い憧れを持っていたと思います。わたしが燐光群を最初に見たのも1993年アートスペース無門館での『神々の国の首都』で、深津の強い勧めがきっかけでした。それ以降もたくさんの関西の若い演劇人が深津の勧めで燐光群と出会ったはずです。

憧れの燐光群で自分の戯曲が上演されるなんて、きっと今回の企画には深津本人が一番驚き、喜んでいることでしょう。こんな素敵な機会をいただき、劇団、関係者の皆様、そして見届けてくださる客席の皆様に心から感謝申し上げます。                     はたもとようこ(桃園会 代表)

まだ暗い。

旧型のカセットデッキから懐かしのポップス。

池田ビル6F

窓の向こうに湾岸線浜浦駅の高架下が見える。

その向こうにグリコの工場がぼんやり立ってる。

水槽のモーター音が聞こえる。

金魚が一匹。

ベッドにマサコ。

窓の外を眺めているのはヒデキとヨシオだ。

深津演劇祭~深津篤史コレクション舞台編~
全公演を無事に終了いたしました。ご来場のお客様、ご関係の方々、誠にありがとうございました!