過去の上演作品[2006-2010]

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DA-RU-MA-SA-N-GA-KO-RO-N-DA [2008]

 

だるまさんがころんだ

作・演出坂手洋二


<東京>2008年3月20日(木)〜31日(月) 笹塚ファクトリー

 

08/03/20

CAST>
中山マリ ………… 母 トッケイの女
川中健次郎 ……… 組長 村長 クリントン 役人
猪熊恒和 ………… ヒラオカ
大西孝洋 ………… タカ
鴨川てんし ……… 父 男
宮島千栄 ………… 女
江口敦子 ………… 妹 縄の女
樋尾麻衣子 ……… 姐さん 少女 タップダンサー
向井孝成 ………… ハセガワ 浮浪者
秋葉ヨリエ ……… 子分 女性記者 カップルの女 村の家族2
杉山英之 ………… アロハの男 警察官2 商人2 ディマイナー2
小金井篤 ………… 子分2 会社の人 兵士 キノシタ 見張り 影の若者
阿諏訪麻子 ……… 子分 幼女 少年 女役人
安仁屋美峰 ……… 姉 タップダンサー 村の家族3
伊勢谷能宣 ……… 記者 兄 カップルの男
嚴樫佑介 ………… 子分1 空港職員 弟 兵士 犬
西川大輔 ………… 若頭 曹長 村の若者頭
吉成淳一 ………… 子分 村の若者
武山尚史 ………… 子分3 空港職員 村の家族1
鈴木陽介 ………… 子分 ローラーブレードの若者 村の家族4
ED VASSALLO …… ボディーガード テレビ局員 ジョン 警察官1 商人1 

                                        ディマイナー1



STAFF>
照明=竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響=島猛(ステージオフィス)
音響操作=齋藤貴博(ステージオフィス)
舞台監督=高橋淳一
美術=じょん万次郎
衣裳=大野典子
演出助手=清水弥生
文芸助手=久保志乃ぶ
翻訳(「セントラルパークの地雷」)=志磨真実
翻訳協力=JOHN OGLEVEE
宣伝意匠=高崎勝也
美術協力=加藤ちか
衣裳助手=桐畑理佳
制作=古元道広 近藤順子
Company staff=成瀬美子
協力=高津映画装飾株式会社 C−COM 現代座会館 須藤鈴

当日配布パンフレットより


『だるまさんがころんだ』ご挨拶にかえて


東京で四演目を迎える『だるまさんがころんだ』です。
多くの方のご支援により、また上演できるのは、たいへんありがたいことです。

上演に当たっては、国際情勢の変化によって内容を今現在に近づけることを選びませんでした。
劇中に描かれる世界の情勢がその後どうなっているか、それはもう皆さんがご存じの通りだからです。
今回の上演は、まぎれもなく「今現在の劇」でありながら、初演時である2004年3月という時間・時代をも、確実に舞台上に刻印したいと思います。
たった四年前のことです。
その時間を「過去」にしてしまっていいのでしょうか。「過去」の中にある、本当は認めたくないこと、現在も解決しないでいることを、既成事実として許容し てしまっていいのでしょうか。そうした思いで、初演時に感じたあの「空気」を、忘れないようにしたいと思っています。

自分たちが生きている間には地球上に存在する対人・対戦車地雷を完全に撤去することは不可能であると いう現実に対して、私たちが発狂せずにいるためには、それが演劇であれ、別な手段であれ、人間と人間が信頼しあい、お互いを大切にするという以外に、方法 はありません。
この劇はこの春、ドイツ語で翻訳出版され、五月からはソウルで韓国バージョンが上演されることが決まっています。英訳出版も予定されています。
過酷な現実に対して微かな広がりであるに過ぎないかもしれませんが、この劇を取り巻く輪の動きを、あたたかく見守って頂けると幸いです。
斎藤憐さん、ジョン・ロメリルさん、そして今はなきクォ・パオクンさん、志磨真実さん、その他多くの、「ランドマイン・プロジェクト」を立ち上げ、携わっ てきた、日本、オーストラリア、アジアの仲間たちに、心から感謝いたします。


坂手洋二

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Playwright/Director's Note on "DA-RU-MA-SA-N-GA-KO-RO-N-DA "

This is the fourth production of "DA-RU-MA-SA-N-GA-KO-RO-N-DA " in Tokyo.
I'm very grateful to our supporters and glad to produce it again.

I chose not to reflect the present changes in international affairs for this incarnation. We all know what has changed.
I present this production at the present time, as well as the time of March, 2004 when it was premiered. It was only 4 years ago. Can we just accept unresolved problems in the "past" as facts that we really don't want to accept? I don't want to forget the "air" that I had felt during the initial production.

The only way to stay sane- facing the fact that it's impossible to completely remove all anti-tank and anti-personnel mines that exist on the earth during our lifetime- is to attempt to trust each other and cares for each other, through theater or any other means.

How this play has assited in the severe issue of abolishing landmine is slowly progressing. Please be with us as we watch it continue. This play will be published in a German translation this coming spring, and in May, the Korean version will be performed in Seoul. It will be published in English as well.

I'd like to thank Mr. Ren Saito, Mr. John Romeril, the late Mr. Kuo Pao Kun and Ms. Manami Shima, and many other fellows in Japan, Australia, and Asia that pushed and aided the development of the "Land Mine Project".


Yoji SAKATE




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カモミール社「だるまさんがころんだ」