過去の上演作品[1996-2000]
過去の上演作品[1996-2000]
The Tokyo Trial 1999
トーキョー裁判1999
ACT1<解体> ACT2<航海>
作・演出=坂手洋二
<東京>1999年9月1日(水)~12日(日) シアタートラム[提携公演]
99/09/01
CAST
男(ハチヤ)………………大西孝洋
娘(マユミ)………………美香
影の男/トージョー………川中健次郎
船長…………………………猪熊恒和
キノシタ(首無し男)……千田ひろし
ボースン(甲板長)………NOR DOMINGO(Philippine Educational Theater Association)
丸岡祥宏
女(カスミ)………………黒田明美
検事…………………………中山マリ
船員 ………………………高野旺子 江口敦子 吉田智久 川田涼一 森田和伸 樋尾麻衣子
宇賀神範子 柿澤宏子 桐畑りか 内海常葉 井上真 林竜三 向井孝成 藤井峰生
STAFF
音楽/巻上公一
美術/加藤ちか
照明/竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響/島猛(ステージオフィス)
舞台監督/森下紀彦
舞台監督助手/楠原礼美子
演出助手/深井一雄・阿部真里子
文芸助手/久保志乃ぶ
翻訳・通訳/常田景子
通訳・英語アナウンス/川端亮子
衣裳協力/木下祐子
写真/齋藤亮一
宣伝意匠/高崎勝也(JDS)
舞台写真/大原拓
協力/松本直みPETA(Philippine Educational Theater Association) 高津映画装飾株式会社
C-COM オサフネ製作所 東宝コスチューム 京阪商会 佐島マリーナ 四方酒店
関根秀樹 協和硝子(株)黒澤俊彦 鈴木章友 矢野浩美 福澤愉 大川裕 山松由美子
掘口亜紀 鈴木美貴子 武藤晃二 松崎 大橋久美子 上野千晶 武井美穂 大杉美樹
外薗孝子 石井美佐 伊藤麻依子 磯崎裕子 東海林倫子 安永知子
仕込サポート/下総源太朗
宣伝担当/上田郁子
制作/古元道広・長嶋美少子
世田谷パブリックシアター/機構 宇野三津夫・森元真紀 照明 キムヨンス・大野道乃
音響 井指恵美子 制作 松井憲太郎・安藤ゆか
1987年11月29日 北の海の上空で大韓航空機が爆破された。ソウル・オリンピックを翌年に控えた韓国をはじめ、東アジア各国は騒然となった。
翌年1月15日 韓国国家安全企画部は捜査結果を発表、金正日書記の指示に基づいて行った北朝鮮による爆破テロであると断定した。爆弾をセットしたのは「ハチヤ」と名乗る初老の男と「真由美」を名乗る若い娘。親子のようにも見える二人連れだった。
記者会見では「真由美」こと金賢姫が発言した。北朝鮮で彼女の工作員教育に携わった「李恩恵」が日本から拉致された女性であるという捜査結果も発表された。
1988年4月 燐光群は『トーキョー裁判』を発表する。朝鮮半島の緊迫とは異なった視点から、「戦後」の繁栄を懐疑する擬制の父子のドラマが、嵐の北の海をゆく船上で陪審裁判劇として、間近に迫る「昭和」の終焉を睨みながら、異様な興奮と官能の中でたちあがった。
───テポドンの襲来とガイドラインに揺れる1999年。
燐光群初期の代表作が、11年の歳月を経て、まったく新しいコンセプトで再構築される。