過去の上演作品[2006-2010]

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Vagabond[Suite,Solitude of the 20th century]

 

組曲二十世紀の孤独 第二楽章

さすらい

坂手洋二 演出おおこうちなおこ

<東京>2006年8月16日(水)〜8月27日(日) SPACE雑遊 

 

06/08/16

CAST>

鴨川てんし……右の男・按摩・右の門番・社長・盲の男・右の刑事
猪熊恒和………左の男・船頭・左の門番・杖の男・左の刑事
宮島千栄………女
向井孝成………男
江口敦子………新宿のヒメ・日傘の女・もう一人の女
久保島隆………彼・別人の彼
杉山英之………蕎麦屋・駅員・警官・社員
桐畑理佳………ウェイトレス
阿諏訪麻子……コロス1・若い女・ OL
安仁屋美峰……コロス2
樋口史…………コロス3
高地寛…………コロス4・土方
伊勢谷能宣……コロス5・駅の事務官
嚴樫佑介………コロス6・バーテン

STAFF>

美術土岐研一 照明○武藤聡 音響○友部秋一(オフィス新音)
舞台監督○高橋淳一 衣裳○大野典子
演出助手・音響操作○清水弥生 照明操作○荒井真理子(SLS)
舞台協力○楠原礼美子 大泉七奈子
所作指導○花柳輔太朗 殺陣指導○栗原直樹 鳴物指導○池上千壽子
設営協力○鈴木等(スペースライン) 宣伝意匠○高崎勝也
制作○古元道広 近藤順子 小池陽子

協力太田篤哉(SPACE 雑遊 オーナー)
オフィス新音 東京衣裳 高津映画装飾株式会社 C-COM
岡野彰子 岡本有紀 加藤真砂美 河本三咲 小林優 園田佳奈
本郷千恵 増永紋美 召田実子八代名菜子 矢野志保 坂井香奈美

平成18年度文化庁芸術創造活動重点支援事業

静けさに包まれた街から街へ……


たった一本の線を越えるための旅がはじまった……。


右か左か白か黒か、全か無か。

選択と漂白のロードムーヴィー・シアター


誰にも邪魔させない。

……さあ、見て。私の旅は、今、始まったばかりなんです。

当日配布パンフレットより


昨年の夏、父が逝去した。
病院の一室ですやすやと寝息をたてている息子と父の間に挟まれひとり座っていたときの感覚が忘れられない。
この世に生まれでてわずか6ヵ月たらずの赤ん坊と死出の旅路へ踏み出した父。わたしは明らかにその間に存在していた。
その時感じたものをなんと形容したらよいのだろうか—。
友人が「いのちは親から子へ脈々と受け継がれていっている。」と言っていたことを後に思い出した。ただその時はそんな論理的な思考はまったくなく、「引き 受けていこう」と感じただけのことだった。

過去と未来—その間に存在しているのが私達だ。

おおこうちなおこ


おおこうち なおこ
1992年、R. A. D. A. 卒。'94年帰国後ミュージカル『スクルージ』、坂手洋二演出『象』『CVR チャーリー・ビクター・ロミオ』他、宮川彬良『ルビチ』などにおいて、多岐にわたり演出助手として活躍。蜷川幸雄氏との出会いは『ペールギュント』ロンド ン公演。以来、演出助手として『身毒丸』『グリークス』『ペリクリーズ』など、氏の多くの作品に携わる。翻訳では、ペーター・ハントケ作『カスパー』邦 訳、深津篤史作『うちやまつり』英訳等。2004年、燐光群にてウージェーヌ・イヨネスコ作『犀』演出。


***


おおこうちなおこさんが『組曲 二十世紀の孤独』に演出家のひとりとして参加しているのをみるのは、なによりの喜びである。おおこうちさんの演出が、この国の偏狭な、そしてまるで時間が 逆行しているかのようにみえる愚烈な演劇情況を、激しく過激に撃ってくれることを願うばかりである。
どうかこの国では、孤立することは栄光であることを忘れないでほしい!

蜷川幸雄