過去の上演作品[2001-2005]

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PHILIPPINE BEDTIME STORIES

 

燐光群+財団法人セゾン文化財団

フィリピン ベッドタイム ストーリーズ

Isang libong Tula para sa Dibdib ni Dulce(ドゥルの胸に1,000の詩を)
Written by=Lallie Bucoy


Single Brown Female(代理母ビジネス)
Written by=Vic Torres


Walang Iwanan(離れられない)
Written by=Rene Villanueva


演出吉田智久
訳○桑山沙衣子
日本語版上演台本・芸術監督○坂手洋二


<東京>2004年11月24日(水)〜29日(月) 森下スタジオ Cスタジオ

日本語+タガログ語上演(一部日本語字幕付き)

04/11/24

CAST


1. Walang Iwanan(離れられない)
  男1(上司) Lalake1 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ロディ・ヴェラ Rody Vera
  男2(部下) Lalake2 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ジョジット・ロレンソ Jojit Lorenzo

  1. 2.Isang libong Tula para sa Dibdib ni Dulce(ドゥルセの胸に1,000の詩を)
      トトイ Totoy ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川中健次郎 Kenjiro Kawanaka
      ドゥルセ Dulce ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 宇賀神範子 Ugajin Noriko
      男 Lalake ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 向井孝成 Takashige Mukai

  2. 3.Single Brown Female(代理母ビジネス)
      ララ Lara ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ レイ・バッキリン Raye Baquirin
      外国人夫婦 mag-asawang foriegner ・・・・ 川中健次郎 Kenjiro Kawanaka/マイレス・カナピMailes Kanapi
      イニーゴ Inigo ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 向井孝成 Takashige Mukai
      クリス Cris ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ロディ・ヴェラ Rody Vera
      マヌエル Manuel ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジョジット・ロレンソJojit Lorenzo
      岸 Kishi ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 向井孝成 Takashige Mukai
      ジェフ Jeff ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジョジット・ロレンソ Jojit Lorenzo

4. Walang Iwanan(離れられない)
  女(上司)Babae ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川中健次郎 Kenjiro Kawanaka
  男(部下)Lalake ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 向井孝成 Takashige Mukai

5. Isang libong Tula para sa Dibdib ni Dulce(ドゥルセの胸に1,000の詩を)
  トトイ Totoy ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ロディ・ヴェラ Rody Vera
  ドゥルセ Dulce ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ マイレス・カナピ Mailes Kanapi
  男 Lalake ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジョジット・ロレンソ Jojit Lorenzo



STAFF

照明=竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響=島猛(ステージオフィス)
美術=じょん万次郎+丸岡祥宏
舞台監督=丸岡祥宏
衣裳=大野典子
演出助手=清水弥生
通訳=圓岡めぐみ
照明操作=大西孝洋・樋尾麻衣子
音響操作=内海常葉
字幕操作=塚田菜津子
舞台協力=森下紀彦
宣伝写真=竹中圭樹

宣伝意匠=高崎勝也
舞台写真=大原狩行
制作=古元道広 國光千世 近藤順子
Company Staff=中山マリ 猪熊恒和 鴨川てんし 下総源太朗 江口敦子 宮島千栄

瀧口修央  工藤清美 桐畑理佳 裴優宇 久保島隆 杉山英之 小金井篤 亀ヶ谷美也子 久保志乃ぶ
協力=高津映画装飾株式会社 珍田亮
   岡野彰子 小池陽子 園田佳奈 高本愛子 田中星乃 増永紋美 吉村敦子
共催=財団法人セゾン文化財団
後援=フィリピン大使館 独立行政法人国際交流基金

平成16年度文化庁芸術団体重点支援事業     


当日配布パンフレットより


 よくもこんな戯曲たちに出会えたものだと思う。
 2002年、一年間の在外研修のためにマニラに着いたころから、自分がフィリピンの作品を上演するなら「笑えるものをやりたい」「いかがわしいものをやりたい」「衝撃的なものをやりたい」と考えていた。
 フィリピンのとあるベッドルームを舞台にした3つの戯曲。
 ここまで自分のやりたいことに合った作品に出会えるとは、夢にも思っていなかった。しかも、これらの作品は異なる作家が異なる時期に書いたもので、未だかつて日本語で紹介されたことはなかったのだ。英語もフィリピン語もカタコト(幼児や外国人などの、不完全なたどたどしい言葉-広辞苑より)しか喋れない私がこの作品に出会えたのは、偶然といってよいだろう。もちろんそこには、親友Nor Domingoの協力という「必然」も存在している。
 2003年6月、この三戯曲を理解していくため開催した本読み・内容討議のミーティングに、マニラの俳優有志が参加してくれた。場所はマカティ市のグリーンベルトモールにあるスタバ(フィリピンで急増中)。そこでの討議は、まだ上演詳細の定まらない戯曲にもかかわらず、信じられないほど白熱した。彼らは私の質問に対する回答はもちろんのこと、それ以上のことを次々に解説してくれた。というより、彼らは私に解説すること以上に、これらの戯曲との出会いそのものに興奮していたのだ。Mailes Kanapi、Raye Baquirin、Jojit Lorenzoの姿もそこにあった。

 それから1年半の間に「フィリピン ベッドタイム ストリーズ」はマニラでの試演会を経てRody Veraらフィリピンの演劇人に出会い、日本語版の稽古で燐光群と出会いました。
 そして本日皆様に出会います。
 衝撃的ないかがわしさを笑って頂ければ幸いです。


吉田智久(よしだ・としひさ)
転位・21を経て、1995年「反戦自衛官=森の中のまわり道」より燐光群に参加。日本演出者協会の推薦を受け、2002年9月から1年間、文化庁在外研修のためフィリピンに留学。


***


幾つもの出会いに支えられて


久しぶりに森下スタジオで、劇団員とフィリピン演劇人たちのコラボレーションに立ち会っていると、インドネシア演劇人を中心とした九名の海外俳優とのコラボレーションによって成り立った国際交流基金との共催公演『南洋くじら部隊』を思いだす。四年前、やはりこの森下スタジオでリハーサルをさせてもらったのだ。あの公演は私たちとイスラム文化との出会いでもあり、翌々年に始まったアメリカのイスラム社会への侵略と日本政府の追随によって、私たちは今も胸引き裂かれる思いだ。
 燐光群の海外俳優との出会いは、アメリカの俳優たちとの劇的な出会いとなった1999年の『天皇と接吻』も忘れがたいが、本格的には同年それに先駆けて上演した『トーキョー裁判 1999』に出演したNor Domingoが初めてである。Norは『南洋くじら部隊』にも日本軍の軍属から海賊に転身する男の生涯を通して、一人でフィリピンの歴史を引き受けるような、繊細かつダイナミックな、忘れがたい演技をみせた。
 その公演で日本兵を演じたのが吉田智久である。初演出で国際合作に挑む吉田のフィリピンとの関わりは、文化庁在外研修の中で培ったものが大きいが、Norとの出会いがあってのことである。
 Norを私たちに紹介してくれたのが舞台監督の森下紀彦であり、私もマニラで観た、NorもRody Veraも出演している「黒テント」と「PETA(フィリピン・エデュケーショナル・シアター・アソシエーション)」の合作『ロミオとジュリエット』に至るまで、「黒テント」が育んできたフィリピン演劇界との交流の御陰である。その公演の音響プランナーはこの『フィリピン ベッドタイム ストリーズ』も担当している島猛である。
 「黒テント」と「PETA」の関係の歴史は古く、演劇教育やスタッフ育成に実績があり、徹底した合議制による集団論を持つこの二つの劇団は、とてもよく似ているように見える。集団として見習うところが多いが、今回の公演で、私たちなりのやり方で先達に敬意と感謝を表しつつ、新たな一歩を示したいと思う。本公演での新たな出会いに期待する。(文中敬称略)


坂手洋二


***


『代理母ビジネス(Single Brown Female)』上演によせて


私が劇作ワークショップの受講生であった頃、劇作家協会長である作家ロディ・ヴェラが語ったフレーズをいつも好んで引用していた。
「芸術は"嘘"を"真実"にするものである。」
このフレーズはもちろん、ロディのオリジナルの言葉ではなく、有名なキュービズムの画家パブロ・ピカソの言葉だ。彼は、創作活動と美術に対するエキセントリックな観点を表現するためにこのフレーズを用いた。
これは、劇作の信条に当てはめることもできる。劇作も創造的なプロセスであるからだ。劇作家とは、創造する力の天才であり(ノンフィクション作家の場合は別であるが)、心からの嘘つきのことだと考えている。
そうだ。劇作家のつむぎ出す言葉は全て"嘘"であるといえる。"真実"を物語るための"嘘"だ。創作作品は、実生活からインスピレーションを得た結果である。そうだ。それに正面から向き合おう。実生活から生まれたものは"真実"なのである。
『代理母ビジネス(Single Brown Female)』は、フィリピン芸術高校(PHSA)の卒業生であるカトカット・ペニャワが書いたショートストーリーが基になっている。この物語は、彼女が学校の卒業作品として出版した作品のコレクションの一部である。私は カットの了承を得て、作品を脚色することにした。
 フォー・サンチアゴで、PETA主催により、この作品の実験公演が行われた際、プレミア公演を見た観客の1人が、フィリピンでの実際の代理母(ベイビーメイカー)の数について尋ねた。私は正直に、わからないと答えるしかなかった。赤ん坊の売買をする人(ベイビー・セラー)がいる人が存在することは知っている。しかし、代理母(ベイビー・メイカー)は本当に存在するのであろうか?私にとってそれは、純粋なるフィクションであった。
・・・後になって分かったことは、ただ、私が書き、あの夜、観客が見たものは、"嘘"であったということだった。


ホセ・ビクター Z.トレス


Notes on "Single Brown Female"


During playwriting workshops, I always liked to quote a phrase taught by playwright and Writer's Bloc head, Rody Vera:
Art is a truth that tells a lie.
The phrase, of course, is not originally Rody's. It was by the famous Cubist painter, Pablo Picasso. He once said this to apply to his erstwhile erratic views on painting and visual arts.
But one can also apply this to the tenets of writing. For it is a creative process. I believe that the writer, in his creative genius (unless he is writing non-fiction) is a liar by heart.
Thus, his works are all lies. Lies that tell the truth.
For creative writing gets its inspiration from life. And, let us face it, life is truth.
"Single Brown Female" was based on a short story written by Katkat Penaojas, a Philippine High School for the Arts (PHSA) graduate. Her story was among the collection she published as a graduation requirement from the school. Heavy on dialogue, it read like a play. So I decided to adapt it with permission from Kat.
A member of the audience who watched its first performance at the PETA Lab production in Fort Santiago actually asked the statistics of babymakers in the Philippines. I had to honestly reply that I didn't know. Baby-sellers, yes, I knew there were. But "makers?" For me, it was purely fiction.
It was only later that I realized that what I wrote and showed to the audience that night was a lie.

Jose Victor Z. Torres


<作者プロフィール>
Walang Iwanan(離れられない)
Written by Rene Villanueva(レネ・ヴィラヌエヴァ)
フィリピン大学デリマン校のクリエイティブ・ライティングコースにて児童文学創作を教える。
ドン・カルロス・パランカ文学記念賞を、子どものためのショートストーリーと、一幕劇でそれぞれ受賞しており、2004年にはフィリピン文化センター(CCP)が主催する2004 Gawad CCP Para Sa Siningを文学部門で受賞。2004年9月のPETA福岡公演では、「ハンス・クリスチャン・アンデルセンはフィリピン人に違いない!」が上演された。

Isang libong Tula para sa Dibdib ni Dulce(ドゥルセの胸に1,000の詩を)
Written by Lallie Bucoy(ラリー・ブーコイ)
フィリピン大学ロスバノス校でコミュニケーション学の学士号を、デ・ラ・サル大学にてクリエイティブ・ライティングの修士号を取得。2003年にはアロヨ大統領の半生をテレビ、ラジオ、コミックス、映画などで描く「GLORIA! Project」のチーフライターを務める。第2回ドン・カルロス・パランカ文学記念賞を受賞。ABS-CBNシナリオコンテストテレビドラマ部門で優勝。

Single Brown Female(代理母ビジネス)
Written by Vic Torres(ヴィック・トレス)
サント・トマス大学でジャーナリズムと歴史学の学士号を取得。英語とフィリピン語による一幕劇でドン・カルロス・パランカ文学記念賞を受賞。
現在は、また、サント・トマス大学CCWS(Center for Creative Writing and Studies )の演劇学準教授を務める。著作として、歴史についてのエッセイと、2001年ナショナル・ブック・アワードの最終選考に通った戯曲集がある。2004年12月には2冊目の戯曲集が出版される。


<出演者より>

ロディ・ヴェラ
おそらく、日本の劇団がフィリピン作家の作品を上演するのはこれが初めてであろう。私はこのプロジェクトにとても興奮している。理由は2つある。1つには、作品づくりにおいて、2つの異なる文化を仲介させるために西洋の作品を使う必要はないと気づいたことだ。もう1つには、この機会は、両者が一緒に新しい演劇へのアプローチ法を探し出す長いプロセスの始まりだと気づいたことである。
Rody Vera
This is probably the first time that a Japanese theatre group has chosen to stage play written by Filipino writers. I find the project quite exciting for two reasons. We realize we don't need a Western work to mediate for two different cultures in order to create a production. Secondary I find this as a beginning of a longer process of searching for new theatre approaches together.


ジョジット・ロレンゾ
燐光群の皆さんと一緒に仕事ができることをうれしく思う。私はこの機会を楽しみにしてきた。そして今、日本でとても勉強になる経験をさせてもらっている。外国にいながらも、自分の国にいるように心地よく思えることは素晴らしいことである。それは、私たちが、同じ情熱を共有し、演劇によって結ばれているからだと思う。私たちは違っているが、それでもなお共通点もある。私は、1年前にこの作品へ声をかけてもらった。私は、外国での演劇システムはどのようなものかを経験してみたかったので、とても嬉しく思った。外国において、どんなことが自分たちと異なり、どんなことが同じであるのか、それを知りたかった。素晴らしいことは、私たちみんなが自分たちのやっていることに対して基本的な土台と規律、そして愛情を保持しており、それらを提供できるということである。
Jojit Lorenzo
It's a pleasure to be working with Rinkogun, I've been looking forward for this and now I am here in Japan and having a good learning experience. It's fascinating that I am in a different country and yet I feel at home, that is because we share the same passion, theater. We are different and yet the same.
I was invited to join in this production, a year ago, and I am very excited because I wanted to experience how the theater system works in other countries, what are the differences and what are the similarities. Well, the good thing is , we all have the basic ingredient, discipline and love for what we are doing.


マイレス・カナピ
異なる物語、異なるスタイルのナレーション。一人一人は独特な存在であると言われる。正気、狂気、振る舞い方、不適切な振る舞い方、全てにおいて、一人一人が違っている。これが『フィリピン ベッドタイム ストーリーズ』の趣旨である。すなわち、私たちの差異のコラボレーション。2つの国の人間が1箇所に集まり、違いの中にこそ豊かな統一性とハーモニーが存在するのだということに気がついた。沈黙、騒音、あちこちで起こる爆発、噴火。それでもなお、両者には共通した熱い願いが存在する。愛し合うこと、この愛すべき世界で生きるということ、そのことが、私たちの違いを覆い隠す。唯一の願いは、そう、観客の皆さんがこの作品を見て、人生とお互いの独自性を、誇りと情熱、そして精力をもって祝福し、尊重し合いながら、希望に満ち溢れて家路をたどることだ。
Mailes Kanapi
Different stories, different narrations. They say each individual is unique, his sanity, his insanity, behavior and misbehavior - all special. This is the substance of Philippine Bedtime Stories - the celebration of our differences. We come together, two countries as one, and prove that in our differences, we realize the richness of unity and harmony. There is silence, there is sound, an eruption here, a simmering there. Yet the two universal yearnings - to be loved and to live in a loving world - these are what make us all the same in the end. And in watching our production my only wish is that the audience go home hopefully to celebrate life and love in each one's unique way with pride, passion and vigour!


レイ・バッキリン
この作品、『フィリピン ベッドタイム ストーリーズ』は、文化の壁を乗り越えるというパーフェクトな一例である。人々が共通のゴールに向かうとき、言語はもはやバリアではない。今回、私は俳優やスタッフ、演出家とコミュニケーションするための様々な方法を探し出した。もちろん、通訳の助けを借りたが、それでもなお、お互いを理解しあおうと努力し合った。私たちは、手を使ってジェスチャーを行い(フィリピン人はこれを多用する)、日本の俳優の皆さんと言葉の意味を交し合った。それは素晴らしい経験であった。私たちは多くの方法を試し挑戦した。特に、私たちは働き方が全く異なっていた。それでも、稽古が終わった1日の最後には、自分たちが持っている力を全て使ったという達成感を感じながら帰途についた。その点において、私たちはみんな似ていた。もしみんながこのような同じ考えでいれば、言語はバリアではなく、私たちをつなぐ架け橋となるだろう。
Raye Baquirin
The production Philippine Bedtime Stories is a perfect example of transcending cultural barriers. It seems that when people work towards a common goal, language does not become a barrier anymore. In this production we have found other ways to communicate with co actors, staff and our director. Of course it helped that we had an interpreter but still it did not stop us from trying to understand each other. We used hand gestures ( Filipinos have a lot of that), we traded word meanings to our co actors who were from here. It is a wonderful experience. We were challenged in a lot of ways. Especially work habits that were distinctly different from each other. But at the end of the day, we all wanted to rest knowing that we gave it our all. In that we were the same. Imagine if we all had that outlook in life and work, language would not be barrier but a bridge.

Negosyo rang ito. Negosyo.
Negosyo.Malinis. Warang masama. Nakakatulong pa ako.
Peso. Dollar. Pero madalas dollar.


取り引き。これはたんなる取り引き。
ビジネス。クリーン。人助け。……悪いことなんかじゃない。
ペソ? ドル? ……そうね。ドルでお願い。