過去の上演作品[2001-2005]

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Activity Ⅰ/Ⅱ

 

燐光群+グッドフェローズ プロデュース

Activity Ⅰ/Ⅱ

構成・演出 = トニー・ブルール


<東京>3月25日(火)~28日(金) 梅ヶ丘BOX

03/03/25

人々は殺しあい

     泣き

     怒り

     愛しあう


この儀式は人々を生命の愛へとみちびく

CAST

トニー・ブルール
川中健次郎
下総源太朗
内海常葉
向井孝成
江口敦子
樋尾麻衣子
宮島千栄
桐畑理佳



STAFF

芸術監督 坂手洋二
照明 堀井俊和(せんたあゐ組)
照明操作 大西孝洋
音響協力 島猛(ステージオフィス)
音響操作 藤本直樹
通訳 小室紀子
受付スタッフ 丸岡祥宏 宇賀神範子 工藤清美 大場さと子
       川崎百世 亀ヶ谷美也子 依田由布子 禿氏真樹子
       久保島隆 杉山英之 小金井篤 塚田菜津子
Company Staff 中山マリ 鴨川てんし 猪熊恒和 瀧口修央
        裴優宇 久保志乃ぶ 高野旺子
協力 寺島友理子 宮島久美 宮川博太郎 渡辺郁子
   櫻井千恵 高木みちこ 折田雅嗣
制作 国光千世 古元道広




当日配布パンフレットより


親愛なる観客の皆様へ

このお芝居には台詞がありません。ですので、皆様はどうかご自身のイマジネーションを使ってこの芝居を観て下さい。この公演の中では事件、ストーリー、状況は体の動きや音、舞台美術を使って表現されています。この公演の中での動きは、全て私と燐光群のメンバーが探求したものです。
またこの公演のタイトル「Activity Ⅰ/Ⅱ」は、人間が生きていく過程の中で持つ2つの側面「善」と「悪」を意味しています。今回、私は人間が互いに殺し合い、怒り、泣き、愛し合うというテーマを取り上げてみることにしました。
この公演は最後に、人間が過ちを繰り返さないように祈る儀式で終わります。この儀式では、体を使って人間が生きていく中で持つ善と悪を表現します。
皆様がこの公演を楽しんで下さることを願っております。
どうぞ楽しんでいって下さい。


トニー・ブルール


***


四年前、ジャカルタで、トニー・ブルール主演の舞台『カスパー』のビデオを見せてもらったときの衝撃は忘れられない。言葉に頼らない舞台の達成として、西洋・東洋の境界を乗り越えた表現として、インドネシア現代舞台表現の美意識を極めるものとして、優れたものだった。
次にインドネシアに行ったとき、長髪に髭の迫力ある容貌のトニーを紹介されたときも、一種異様とさえいえる独特のエネルギーを感じた。
さらに『南洋くじら部隊』の製作過程の中で、トニーの知性と優しさに触れ、インドネシアで彼が多くの舞台人の尊敬を集めている理由もよくわかった。
一年間の彼の留学、そして『最後の一人までが全体である』への参加も、私たち燐光群メンバーにとって、刺激的でありがたいことだった。あまりにも夥しく公演が重なったため、もっとトニーと過ごす時間が欲しかったと残念に思う次第だ。
しかしこの春、こうしてトニーとの合同企画が実現した。助成金もなく手弁当のアトリエ公演だが、私たちが同じ時間と空間を共有する場としてこれほど相応しいものはないと思う。そして、トニー自身の采配で、彼の新しい表現が生まれる現場に居合わせることを誇りに思う。
どうぞ皆様、楽しんでください。


坂手洋二



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トニー・ブルール TONY BROER

バンドゥン芸術短期大学(のちのインドネシア・バンドゥン国立芸術大学)演劇科俳優コース、インドネシア・バンドゥン国立芸術大学演劇学部演出科卒。
'88年よりパユンヒタム劇団で活躍。代表作「カスパー」(原作:ピーター・ハンドゥック)はライフワークとなっており、アートサミット(ジャカルタ)への参加等、多数の公演を行っている。また、MURDOKA大学、Academika Performance Artではワークショップの講師を務める。
 '97年 インドネシア・フィリピン・日本共同公演、平成9年度文化庁芸術祭主催公演アジアン・アート・フェスティバル「音楽劇 月の夜の物語」(国立劇場)出演のため来日
 '00年 燐光群+国際交流基金共同製作「南洋くじら部隊」に出演
 '02年 6月より文化庁の招聘により留学
 '02年 燐光群「最後の一人までが全体である」(第10回読売演劇大賞優秀作品賞受賞)に出演